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皆様(重複して受け取られる方、御容赦ください)
 今週1月9日(土)に開催される宇宙線研究所共同利用研究会「高エネルギー宇宙
物理学の将来とCTA」の最終案内を送ります。前回のアナウンス時から部屋と会場へ
の行き方が変更になりました(宇宙線研の1階の玄関は使用できません)ので、御注
意下さい。より広い部屋になりましたので、多くの皆様の参加をお待ちしておりま
す。

 なお、以下にCTA-Japanホームページを立ち上げましたので、こちらも御覧頂けれ
ば幸いです。今回の研究会の情報も、随時更新して行く予定です。
http://cta.scphys.kyoto-u.ac.jp/
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宇宙線研究所共同利用研究会
「高エネルギー宇宙物理学の将来とCTA」

開催日時:2010年1月9日 (土) 10:00-18:30

場所:東京大学 柏キャンパス 総合研究棟6階(6階に変更になりました) 大会議室
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam03_01_05_j.html
(御注意)総合研究棟は宇宙線研究所の隣です(建物は同じ)。当日は、総合研究棟
の1階玄関からお入り下さい。宇宙線研の1階の玄関は使用できませんので、御注意
願います。

交通手段:以下のページを御覧下さい。
http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/access/index.html
趣旨:ガンマ線宇宙物理学は今まさに飛躍的発展の時代を迎えています。GeV 領域に
おいては、フェルミ衛星が千を超える天体を検出し、一方、地上 TeV ガンマ線観測
でも、HESS や MAGIC などが次々に新天体からのガンマ線を報告しており、TeV ガン
マ線天文学は今や完全に確立し、創成から発展の時代へと移りつつあります。

 さらに、GeV 領域ではフェルミ衛星が言わば決定版とも言えるプロジェクトである
のに対し、TeV 領域はまだ発展の余地を大きく残しています。CTA (Cerenkov
Telescope Array) は、世界で一つという大規模なTeV ガンマ線望遠鏡群により、現
在より一桁以上高い感度と、より広い光子エネルギー領域を達成しようという野心的
な計画です。現在ヨーロッパを中心に検討が急速に進んでおり、アメリカも合流の公
算が高まっています。実現すれば、1000以上の TeV ガンマ線天体の発見が期待
され、単にガンマ線のみならず、高エネルギー宇宙物理学全体を大きく牽引すること
になるでしょう。

 このような世界情勢の中、日本のコミュニティとして CTA にどう参加するかが、
緊急の課題として浮上しています。もし、日本が CTA に全く関与しないという事態
になれば、日本の高エネルギー宇宙物理学は世界の潮流から取り残され、将来に大き
な禍根を残すことにもなりかねません。

 日本のこれまでの地上 TeV ガンマ線観測は一定の成果を挙げた一方でいくつかの
問題も残しており、将来への展望が描きにくい状況にあります。この状況を打開する
ためには、ガンマ線コミュニティだけでなく、広く日本の高エネルギー宇宙物理学コ
ミュニティのサポートを受けた上で、開かれた新しい組織体制として再出発する必要
があります。そのためのキックオフ研究会として本研究会を企画致しました。幅広い
コミュニティからの積極的な参加と議論をお願いしたいと思います。

世話人:戸谷友則、手嶋政廣、井岡邦仁、内藤統也、吉田龍生

研究会URL:
http://cta.scphys.kyoto-u.ac.jp/ プログラム(敬称略)

10:00-10:05(5)
 戸谷友則(京都大学) 「開会挨拶+趣旨説明」

セッション1:TeV ガンマ線将来計画
10:05-10:40(30+5)
 手嶋政廣(マックスプランク物理学研究所)
 「TeV ガンマ線宇宙物理学の現状とCTA計画」 (pptx形式。ダウンロードの際に、ファイル拡張子をpptxにして下さい。)

10:40-11:05(20+5)
 田島宏康(SLAC) 
「AGIS計画」

セッション2:高エネルギー宇宙物理学で将来ねらうべきサイエンス
11:05-11:25(15+5)
 山崎 了(広島大学) 「超新星残骸からのガンマ線放射と宇宙線起源の同定」

11:25-11:45(15+5)
 柴田晋平(山形大学) 「パルサー磁気圏研究の今後の展望」

11:45-12:05(15+5)
 内藤統也(山梨学院大学) 「連星系からの高エネルギー放射」

12:05-13:10(65)
昼食

13:10-13:30(15+5)
 柴田 徹(青山学院大学) 
「宇宙線スペクトルとGeV-TeV拡散γ」

13:30-13:50(15+5)
 井上芳幸(京都大学) 「CTA時代におけるTeVブレーザー探査」

13:50-14:10(15+5)
 井上 進(京都大学) 「CTAで切り拓くガンマ線観測的宇宙論」

14:10-14:30(15+5)
 浅野勝晃(東京工業大学) 「FermiによるGRB観測を受けてCTAに期待すること」

14:30-14:50(15+5)
 井岡邦仁(KEK) 「電子・陽電子宇宙線とCTA」

14:50-15:10(15+5)
 郡 和範(東北大学) 「ダークマターとCTA」

15:10-15:40(30)
休憩

セッション3:TeVガンマ線と各波長との連携
15:40-16:10(25+5)
 田島宏康(SLAC) 「Fermi衛星によるTeVガンマ線源観測・探査」

16:10-16:35(20+5)
 馬場 彩(ダブリン高等研究所・ ISAS/JAXA) 「CTAと次世代X線天文台」

16:35-17:00(20+5)
 鈴木 素子(JAXA) 「CTAと全天X線監視装置(MAXI)」

17:00-17:25(20+5)
 紀 基樹(国立天文台) "Cross-Wavelength Synergy: VSOP-2 and CTA Projects"

17:25-17:50(20+5)
 河村晶子(名古屋大学)
 「なんてん/NANTEN2による分子雲サーベイ:超新星残骸と分子雲」

17:50-18:15(20+5)
 羽澄昌史(KEK) 「今後のCMB観測計画」

セッション4:CTAの今後の進め方
18:15-18:30(10+5)
 戸谷友則(京都大学) 「CTA Japan の活動」
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